アニメ版ベルセルク、海外で詳細に分析されつつ叩かれる

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スレッド「ベルセルクに一体何が起こったのか?」から引用。

男性 フィンランド (スレ主)

ベルセルクに一体何が起こったのか?
「ベルセルクを3DCGでアニメ化したらどうなるか見てみたい」 – 里見哲朗

新しいベルセルクのアニメは控えめに言っても「賛否が別れる」と評することになる。アニメのCGに対するベルセルクファンの反応は不快感から憎しみに至るまで、圧倒的にマイナスの反応が多い。このアニメは原作の人気のお陰で沢山の視聴者がいるがアニメに対する人々の失望の声を無視するのは難しいだろう。そしてこの疑問を胸に抱く事になる:

「ベルセルクに一体何が起こったってんだ?」

これは成功するために必要な道具、経験、計画、全て無しでベルセルクをアニメ化することを任された3Dアーティストとアニメーターチームの話である。

非現実的な提案
3DCGアニメーションでベルセルクを制作したいと里見哲朗が述べた時、彼は本当にどれぐらいこのプロジェクトが難しいかについて理解していなかった可能性がある。株式会社GEMBAの代表取締役の工樂英樹は里見の意見に同意したが、彼は同時にスタジオにとっても大きな挑戦であるということも考えていたようだ。

後からふりかえって考えてもこの挑戦が非常に大きい挑戦であったことは明白であろう。GEMBAは2006年にデジタル・フロンティアの子会社として設立された。彼らの使命は業界の最先端を行くということである。
しかし残念なことにGEMBAはベルセルクの前に全編アニメーションの制作を担当したことはなかった。

アニメは多くの人の努力によって制作され多くの手間がかかるが、数少ないアニメーションスタジオが全てのアニメ、あるいは映画の制作をすることができる。幸いなことに日本の殆どのアニメーションスタジオは自分一人でアニメを制作することはない。GEMBAは「CG制作支援」、「CG背景制作」そして「VFX制作」などを通じて様々なアニメに貢献してきたが、ベルセルク以前には「メインアニメーション制作スタジオ」の栄光を持つことはなかった。それでも怖気づかずにGEMBAはベルセルクでプロジェクト全体の計画と調整を担当した。最初の長編アニメプロジェクトで問題を解決するために独自に取り組んだ。

板垣伸監督
あるアニメスタッフはプロデューサーと監督間の動的な関係を50対50と非表現する。監督は創造的な意思決定を担当し、プロデューサーはスケジュール通りに全てが完了するように努める。両者が限界まで両者を尊重し、意見を擦り合わせることでアニメーションプロジェクトはスムーズに進むようになる。

ベルセルクといえば2015年の春に制作を開始したが、アニメの外観を最終的に決定するのには12月までかかった。

なぜ板垣伸がこのベルセルクプロジェクトに参加したのかは謎である。あるいは元同僚に勧められたのかもしれない。板垣作品の明るいコメディーと不合理なアクション演出がベルセルクの暗くザラザラとした世界とクラッシュしてしまったのではないかと主張されているが、本当の原因は達成するのが難しいとされる非常に特殊な美学であると思われる。

今日のアニメーション制作環境でベルセルクをTVアニメとして映像化する実用的な方法は3Dアニメーションに他ならない。三浦建太郎の複雑怪奇な世界観を一貫して映像化できるアニメーションスタジオを見つけることは難しいだろう。ベルセルクを3Dと2Dのハイブリットとして制作することはリソースを最大限に活用した唯一の方法である。

そしてこのハイブリットはまさに板垣伸が目指した目標であった。彼は非常に詳細なモデルと背景で三浦作品の芸術を再現することに着手したが、これらの要求はGEMBAでクラッシュを引き起こした。3Dアニメーションの制作にはいまだ独特の難しさが存在する。また、2Dアニメの外観を完全に再現するようなアニメーションを作るのも容易ではない。これは技術的に実現が危ぶまれるということだが、それにもかかわらず板垣は彼のビジョンを追求した。

その結果、多くの時間が費やされた。2016年7月1日に放送された第1話にはそういった背景がある。しかし計画段階で非常に不安定であったため半年以上の制作時間が失われた。NBCユニバーサルは予告編を作成したが実際アニメがどのようになるかはまだ決まっていなかった。

アニメ版ベルセルクの最初のティザーPVは2015年の8月に完成し、プロジェクトの発表と同時、4ヶ月後の12月に公開された。しかし舞台裏ではティザーPVのために作った全てのアセットを取り除き、最初から150種類の新しいキャラクターモデルを作成することになる。

最終結果
これは制作に問題を生み出すことになる。結果的にアイディアは遅れていた。完成までに必要な時間は明らかに少なかった。新モデルは1月に作られ、2016年3月にはアニメーションを作ることになる。

それからは予測可能な問題が続く。非常に詳細なキャラクターモデルは3ds Maxに大きな負荷をかけるだけではなく、これらのモデルをレンダリングすることは困難だった。新しい解決策を見つける時間もなかったのでモデルを単純化せざるを得なかった。ラインとエッジを除去することは実際にはハードウェア的制約から不可能だった。そしてそれによりアニメは元の計画から大幅に外観を変えることになる。

スタッフは適切な大気環境を作り出すために光の反射を計算するシステムである「グローバル・イルミネーション」を使用して3D背景をレンダリングすることを望んでいた。しかしスケジュールが厳しくなるにつれそれらを10分以内にレンダリングする必要があった。それは明らかに十分な時間ではなかった。

ベルセルクを制作するにあたって大規模なスタッフが存在しスタジオの外でも多くのスタッフが作業していたが、それには内外で使用されるリギングソフトウェアの統一を可能にするカスタムツールを開発する必要があった。この作業に取り掛かったのは主にテクニカルディレクターであった水橋啓太だ。スタッフ達はカスタムツールの開発、アセットの開発、更には合成プロセスの管理さえも意味する「悪魔の部分」を扱うのは彼の仕事であると冗談を言っていた。

結局のところ、無駄な時間の浪費と短時間による弊害により最終的なアニメは当初スタッフが望んでいたようには終わらなかった。技術的には妥協を強いられ、クオリティーを向上させるための新しいソフトウェアを試す時間もなかった。

スタッフ一同は素晴らしいベルセルクのアニメ版を実現されるために何をしたのであろうか?様々な段階で責任を追わせるのは簡単ではあるが最終的な完成品は愛情と情熱、そして現実とのすり合わせである。新しい続編を見ることを熱望しているプロデューサー、漫画の外見を再現したいという欲望から離れない監督、そして不可能な時間制約のもとでこれらの要求を可能にするのに苦労したスタッフの間で、結果、アニメ版ベルセルクは理想的な作品に仕上がらなかった。2017年1月に発行されたCGWORLDでGEMBAのプロデューサーはこのような状況が2期に向けて改善されることを望んでいる、と発言した。しかし悲しいことに最近放送されたエピソードはそれを反映していない。

What the Heck Happened to Berserk?

What the Heck Happened to Berserk?

男性
まずはこのような深い洞察に拍手を贈りたい。経験の浅いチームに野心的な監督が組み合わさって結果がこれというわけだ。確かに野心は大切だが妥協も重要な現実ではある。

男性
過度に野心的であったゆえの悲劇だったのか。

 ↑  男性 アメリカ ニュージャージー州
 これはアニメ史上最大の悲劇だな。

  ↑ 男性
  まあ単なるオタクの俺達が言うべきことでもないけど。

男性 ポルトガル
まずなぜこのアニメが2期まで作れたのかが疑問。

不明
要は漫画を見ろってことだろ。

男性
漫画を見ずにアニメだけ見たら割りと大丈夫なんだけどね。漫画を見るとやはり残念であったと言わざるをえない。

不明
この記事を読む限り十分な時間を持っていれば素晴らしいアニメができたというふうにも読み取れる。もし本当なら残念でならない。

 ↑ 不明
 結局世の中でいちばん大切なのは時間管理だな。

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『アニメ版ベルセルク、海外で詳細に分析されつつ叩かれる』へのコメント

  1. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 18:51:38 ID:d12d7f29c 返信

    概ね正しいこと言ってんなー
    何故かやたら内部事情に詳しいけど

  2. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 19:22:24 ID:fbf5b79d6 返信

    CGworldは日本のCG系で最大手の雑誌だっけ
    そこからの引用みたいだけど
    実際に読んでないからどこまでが推測なのかわからんな

  3. 名前:名無しちん 投稿日:2017/07/08(土) 19:23:28 ID:a77f7a383 返信

    大抵の一般人は、出来る事とやりたい事の区別ができるもんじゃないから仕方がない。
    次回作に期待…かな。

    • 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 19:45:51 ID:10a68d170 返信

      ※3
      大抵の一般人は1日で理解するだろ、今すぐ紙切れに漫画を描いてみて
      自分に素晴らしい完成度の漫画が描けないことを理解するのが普通。
      それが理解できないまま突き進む人間も居て
      大成功するやつもいれば失敗するやつも居る
      大物は理解できないまま突き進める側の人間から多く出てくる。

      • 名前:なお 投稿日:2017/07/08(土) 21:59:19 ID:fd16333a8 返信

        好きだけで、突破してくるやついるよね

        後輩で友人かつライバル関係だったのがお互いに影響しあってプロになった例をまじかでみたよ

  4. 名前:  投稿日:2017/07/08(土) 19:24:47 ID:4b300418f 返信

    むしろ何でこの野心的かつ試験的な試みをしょっぱな
    “ベルセルク”のようなコアなファンがいるタイトルでやってしまったのかと
    まずはオリジナルでも原作付きでもいいから、負荷の少ない絵柄で相応に手際がこなれてからやるべきだろうと

    結果、制作側も視聴者側も不幸とかほんとどんだけと言いたい

    • 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 20:21:58 ID:d4906d225 返信

      同意。
      マジレスするなら、オリジナルじゃ予算が付かない。
      つまりベルセルクの知名度と予算を利用して実験アニメ、あるいは習作アニメを作ったということだろう。

  5. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 19:47:04 ID:aaedc7e0f 返信

    ベルセルクみたいな絵柄って手描きだからこその魅力があるからなあ
    そして日本のダークファンタジーの金字塔の作品だし、こんな出来じゃ叩かれまくって当然だわ
    たまに挟まれる手描きのシーンは凄い良かったし全編あれでやれば良かった
    出来ないなら作るべきじゃなかったんだよ

  6. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 20:01:18 ID:9c8326d57 返信

    お金がないからCGでって思ってた。お金の問題じゃないなら手書きでやってもらいたかった。ヘルシングを作ったところに委託してもらいたい。

  7. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 20:09:27 ID:68728564b 返信

    TVとしてはそんなに悪くなかったと思ってたのでそこまで憎まれるのかと逆にビックリしてる。
    寄生獣や新ハンタのように、お話作りそのものに理解が無い作りをされると、怒るのは分かるんだけど、画面はしょうがないかなと思っちゃう。
    実際、前の手描き版は回が進むごとにどんどんアニメーターが逃げちゃって、とんでもない状況になってたからね。真面目に要求通りにやってたら暮せないんだもん
    みんな甲冑着てしかもそれがバラバラ。オマケに馬なんか乗ってたり、並んで歩いたりするんだからそりゃ逃げる。
    その時の話が業界に残ってる間は、ベルセルクをアニメ化するならこういう手しか無いんじゃないかな

  8. 名前:名無し 投稿日:2017/07/08(土) 20:13:39 ID:47e678fec 返信

    何故ベルセルクを作ろうと思った けものフレンズみたいなのからやれよ

  9. 名前:名無し 投稿日:2017/07/08(土) 20:44:54 ID:45782220c 返信

    絵を描かない人は何も分からんからな。ベルセルクとかアニメやったら3Dでやるのが普通やろ。あれだけの線をいくら省略しても動画マンは200,300円で一枚描くとかないやろ。かつてのベルセルクの2D作画はアニメーターの意地、身を切るサービス残業で作られたけどな。金を先行投資するわけでもない工賃だけのアニメ制作会社が何故潰れるか?それは制作費度外視の労働が自滅に追いやってるだけで、手を抜けば抜く程制作会社は儲かる。

  10. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 20:45:14 ID:3f139a52d 返信

    大概は余裕の時間をクオリティといって浪費して最後にはずぶずぶになる
    でもやってみなければわからないからなあ、クオリティとスケジュールの割り切りは
    ベルセルクみたいな大きなタイトルを実験に使うのはやっぱどうなのか
    それともベルセルクぐらいのタイトルでないと金がでないのか
    めげずにやってくれ

  11. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/08(土) 21:02:40 ID:4c2cfbff9 返信

    原文を読んだ方が良いのかな?僕はCGが嫌いですとしか言ってない気がするんだけど

  12. 名前:  投稿日:2017/07/08(土) 21:17:43 ID:398423933 返信

    絵はともかく音響が残念だったな・・・

    • 名前:なお 投稿日:2017/07/08(土) 21:51:22 ID:fd16333a8 返信

      最初は同じ金属音の繰り返しだったね

  13. 名前:名無し 投稿日:2017/07/08(土) 23:54:47 ID:456d1f86c 返信

    いっそヘルシングのOVAみたく年1本くらいの間隔で作成した方が良かったと思う。

  14. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/09(日) 01:31:19 ID:e4eef6917 返信

    酷い部分もあったがマイナス部分だけみてもねぇ
    モチベーションさげるようなことだけは一丁前のダメ上司きどりの妄言にみえる

  15. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/09(日) 07:34:51 ID:f71bf1fe8 返信

    とりあえず制作側はCGを言い訳に使うのはやめろ

  16. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/09(日) 09:51:46 ID:426954a99 返信

    蝕以降原作をちゃんと読んでなかったのもあって単純にアニメは面白く見れた
    ビジュアル面でもさほど不満もない
    もちろんもっと良いものにできる余地は多いだろうけど、TVアニメであることを考えれば手描きの2D作画にしたって同じことだからなー

  17. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/09(日) 10:34:23 ID:543d51db0 返信

    基本的にCG憎し、嫌悪感前提で語られた自称、洞察だ。
    なぜ外人連中はこうもCGアニメを嫌うのか。メリケンなんぞCGばっかりじゃないか。
    演出も作画も結構頑張っていたと思う。文句をつけるならどんな作品でも沢山ある。
    この人手不足のご時世、大して売れないとわかってる作品に手書きなら人海戦術にならざるを得ないだろうからCGしかないだろう。
    結局気に食わなかったから造るべきじゃなかったという意見だが、そこまでいうひどい出来じゃない。

    • 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/10(月) 00:50:22 ID:582b0385a 返信

      メリケンのCGに比べたら日本のなんてハリボテじゃん

  18. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/09(日) 12:41:26 ID:6e6616e5e 返信

    ID-0など他のCGアニメと比べたら格段にレベルが落ちている
    CGだから、ではなく単純にレベルの問題もあるのでは

    あとは劇場版ではCGは三分の一程度で、しかもガッツなど主要人物はほとんどが手書きだったのでなおさら違和感がある

  19. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/09(日) 18:39:23 ID:89b525d62 返信

    取りあえず原作をどうにかしてほしい

  20. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/10(月) 21:46:46 ID:588dc2185 返信

    アメリカのCGアニメーションはもっとクオリティ高いからな、ピクサーとかさ。

  21. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/14(金) 08:28:46 ID:b68662d0a 返信

    3DCGだけでなく、テンポも間も悪かったよ。むしろそっちの方が気になった。

  22. 名前:名無しさん 投稿日:2017/07/17(月) 05:12:44 ID:57246f5ba 返信

    予算が無いからCGで安くすませようとしたのと、監督、嫁共にPCの知識がからっきし無かった、なのに実践でデジタルを投入いきなり総デジタル化、しかしスタッフのデジタルスキルがほぼほぼ育ってないから当然ぐだつくし負担が重くなる、当然時間が無くなるのでトレースのみになる、作画のクオリティに影響が出る、そもそもスケジュールは始めから管理出来ていない、その上制作の流れも従来通りの方法でなく新たに考案したのを実践で実装したので現場が混乱、これも予算を削減する為、当然監督自身に負担がはねかえってくる自業自得の事態に、なので仕事が雑になる、それをスタッフになすりつけて見て見ぬふりして責任逃れ、スタッフが逃げていく、当然回らなくなる、しかし外には撒けない、何故なら低予算なのと相場以下の金額なので相手にされない、なので相場以下の金額で社内でやるしかない、で出来上がったのがこのアニメ。

    という妄想をしてみました。あくまで妄想。

  23. 名前:名無しさん 投稿日:2017/11/12(日) 13:36:50 ID:359707983 返信

    「身の程知らず」って事だよ
    はじめては無名の作品でやりゃダメージも少なかったものを